HueSenseについて
HueSenseは、グリッドの中からほんの少しだけ色が違うマスを探して、色の識別力を測る無料テストです。レベルが上がるにつれてグリッドは2×2から8×8まで大きくなり、2色の差はどんどん小さくなっていきます。
色の差は目分量ではなく、国際照明委員会(CIE)の色差式CIEDE2000(ΔE00)で計算します。画面に実際に表示される8ビットのsRGB値で測り直したΔEを記録するため、結果の見分けられた最小ΔE00は、実際に見た2色の差そのものです。
計算と記録はすべてお使いのブラウザ内だけで行われ、サーバーには送信されません。
医学的な診断ではありません。画面上で似た色を見分ける力を試すツールであり、色覚異常のスクリーニング検査の代わりにはなりません。
主な機能
- 違う色のマス探し — 全30レベル。グリッドは2×2から最大8×8、目標ΔE00は20から始まり、レベルごとに15%ずつ小さくなって0.5まで下がります。
- CIEDE2000による測定 — sRGB → CIELABの変換とΔE00の計算を独自に実装し、Sharmaら(2005)が公開した34組の検証データで小数第4位まで一致することを確認しました。
- 色相グループ分析 — 赤・黄・緑・青・紫・無彩色(明度)の6グループを均等に混ぜて出題し、グループ別の正答率と最小ΔEから苦手な色相グループをお知らせします。
- チャレンジモードと練習モード — チャレンジには制限時間とチャンスがあり、練習は制限時間なしで、間違えると1レベル下がる適応型です。練習では色相グループをひとつに絞って集中的に取り組めます。
- 記録の保存 — 自己ベスト、直近20回のチャレンジ、色相グループ別の累計正答率をこの端末だけに保存します。
使い方
- 画面の明るさはふだんどおりにし、ナイトモードやブルーライトカットはできればオフにします。画面は正面から見てください。
- チャレンジまたは練習を選び、スタートを押します。
- グリッドの中から色が違うマスを見つけてタップします。キーボードでは矢印キーでマスを移動し、Enterで選択します。
- チャレンジが終わると、見分けられた最小ΔE00、到達レベル、色相グループ別の正答率が表示されます。結果をコピーで記録を共有できます。
採点ルール
- チャレンジモード:1問12秒。正解すると次のレベルに進みます。間違えるか時間切れになるとチャンスが1つ減り、同じレベルの新しい問題が出ます。3回のチャンスを使い切るか、30レベルをクリアすると終了です。
- 練習モード:制限時間もチャンスもありません。正解すると1レベル上、間違えると1レベル下の問題が出るので、自分の限界付近で練習を続けられます。終了するを押すと結果が表示されます。
- 見分けられた最小ΔE00:正解した問題のうち、最も小さい実際のΔE00です。値が小さいほど、より微妙な差を見分けられたことを意味します。
- 無効判定:問題を解いている途中で別のタブに移ったり画面から離れたりすると、その問題は記録せず、同じレベルの新しい問題を出します。新しい問題が表示された直後0.15秒間の入力は、前の問題のタップが持ち越されたものとみなして無視します。
- 画面表示の限界:8ビットの画面は各チャンネル256段階しかないため、ΔE00 0.5より小さな差を正確に作るのは困難です。そのため目標ΔE00の下限を0.5とし、グレーのように表示段階が粗い色では、実際のΔEが目標と少しずれることがあります(記録されるのは実際の値です)。
よくある質問
ΔE(デルタE)とは何ですか?
2つの色がどれくらい違って見えるかを1つの数値で表した色差です。0なら同じ色で、数値が大きいほど違って見えます。1976年の式(CIE76)はCIELAB空間での直線距離でしたが、その後、人の実際の知覚により近づけるよう補正したCIE94とCIEDE2000が登場しました。
なぜCIEDE2000を使うのですか?
CIE76の値が同じでも、彩度の高い色や青の領域では、人が感じる差が大きく異なります。CIEDE2000は明度・彩度・色相の方向ごとに重みをつけ、青の領域の回転項まで加えることで、色相グループが違っても同じ数値がほぼ同じ体感差になるように作られた式です。そのため、色相グループどうしの正答率を比べるのに適しています。
色弱・色覚異常かどうかがわかりますか?
いいえ。このテストは医学的な診断ではなく、色覚異常のスクリーニング検査の代わりにもなりません。色覚異常は、石原式色覚検査表やアノマロスコープなどの標準的な検査によって、眼科などの専門機関で確認する必要があります。特定の色相グループの成績が低くても、色覚異常ということにはなりません。
同じ人なのに端末によって結果が違います。
それは正常です。画面ごとに色再現域、ガンマ、明るさ、キャリブレーションの状態が異なり、ナイトモードやTrue Toneなどの機能は白そのものを変えてしまいます。周囲の照明や見る角度も影響します。記録は同じ端末・同じ設定・同じような照明のもとで比較してください。
平均点や上位何%かを表示しないのはなぜですか?
このような画面上のテストについては、年齢・性別ごとの公認された基準データが存在せず、端末による差も大きいため、異なる人の点数を順位づけすることにはあまり意味がありません。根拠のないパーセンタイルは作らず、代わりに自分の記録の推移と色相グループ別の正答率をお見せしています。ΔEの大きさの目安は、業界でよく使われるおおよその基準としてのみ示しています。
見分けられた最小ΔE00はどう計算していますか?
問題を作るときに目標ΔE00に合わせて色を選び、画面に表示される8ビットのsRGB値に丸めてから、その2色のΔE00を計算し直します。正解した問題のこの実際の値のうち、最も小さいものが結果になります。
テストの周りがグレーなのはなぜですか?
周囲の色は、中央の色の見え方を変えてしまいます(同時対比)。色を評価する標準環境で中性グレーの背景を使うのと同じように、グリッドの周囲を中性グレーに固定し、ライト/ダークのテーマにかかわらず同じ条件で見られるようにしています。
記録はどこに保存されますか?
このブラウザのlocalStorageにのみ保存されます。サーバーには送信されず、結果画面の記録消去ボタンやブラウザの設定からいつでも削除できます。
参考にした規格と資料
- CIE 15:2004 Colorimetry, 3rd ed. — CIELAB(1976)の定義
- CIE 142-2001 Improvement to industrial colour-difference evaluation · ISO/CIE 11664-6:2014 — CIEDE2000
- Luo, Cui, Rigg (2001), The development of the CIE 2000 colour-difference formula: CIEDE2000, Color Research & Application 26(5)
- Sharma, Wu, Dalal (2005), The CIEDE2000 color-difference formula: Implementation notes, supplementary test data, and mathematical observations, Color Research & Application 30(1)
- IEC 61966-2-1:1999 — sRGB色空間(D65)